随想・金運の神様 (2/5) 神秘の世界 No.337より
◎稼業に御神威
かなり前のことだが、某支教会長から、「最近神縁を結んだBさんから」ということで、金運大明神の申し込みがあった。その頃は、大明神の申し込みは、会社の社長からがほとんどだった。で、受け付けた事務員に、「Bさんの稼業は何か」の問い合わせをするようにと。すると、「主婦だ」と。
そこで、「Bさんの御主人は何をしているのか」と。こちらが会社の社長だったので、その職種を質(たず)ね、「御主人の会社が稼業繁栄となり、その結果、B家の金運も大となって豊かになれるように」という意味の祈願をした。
金運大明神は掛軸になっている。申し込みがあると、墨書して表具師へ。戻ってきたあと祈祷して発送となるので、場合によっては一ヶ月近くかかる。Bさんは受け取って驚いたらしい。というのも、申し込んだのは金運小判で、幣帛がひどく違う。連絡を受けた支教会長が、本部へ送ったファックスを見直し、「しまった、間違えた」と。
普通なら突き返すところだが、Bさんは、「何かの御縁があって来られたのでしょう」と、そのまま受け取ってくれた。度胸もあるが、家計を預かる主婦だったから決断できたのかもしれない。
なお、御主人の会社は、非常に繁昌するようになった。Bさんは、毎日、付属説明書にある「金運増強の
行」をしていたが、宝くじを買うことを思いついた。かなり年上の友人にも話し、何十枚か買ったのを等分した。すると、相手に渡した方に、二千万円が当たっていた。
Bさんには、本部で体験報告をしてもらったのだが、そのあとで、私の祈祷内容は、前述のようになっていると話した。
ここまでは前にも書いたことがある。その後日談として、当該の支教会長から、「ここ何年か同業他社は不調なのだが、あそこだけは好調だ」と、何度も報告を受けた。(つづく)